弁護士・前日本弁護士連合会消費者問題対策委員会委員長
三木俊博
本書は熱のこもった力作です。わが国においては、これまで多くの素人が先物取引に誘い込まれて被害にあい、
今なお、その状態は解消されていません。
本書では、先物取引だけでなく過失相殺を検討した既往の法律文献を渉猟・紹介するとともに、
過失相殺が検討にのぼる交通事故・消費者訴訟・宗教トラブル等関連分野をも視野に入れた深い
検討が行われています。
先物取引分野での被害救済において安易な過失相殺がなくなる日が早期に到来することを願って、
心より本書を推薦するものです。
前著『金融商品取引法ハンドブック』(2002年)は、
2001年の金融商品販売法や消費者契約法の施行を受けて、さまざまな法律、法理論と判例を幅広く取り扱ったものです。
本書では、今般の改正によるものであり、実務家(弁護士・裁判官・行政庁職員・消費者生活センター・
相談員・FP・銀行員・保険会社・証券会社等の法務担当者)、法科大学院生、研究者、消費者運動関係者を
読者として想定しており、幅広く活用されることを期待しております。
弁護士・日本弁護士連合会消費者問題委員会委員長 山口廣
商品先物取引は、「こんな手の込んだ悪質商法が世の中にあったのか」と驚くほどシステム化されたものです。
しかし、これを裁判所、警察など第三者が理解できるように説明することは案外難しいものです。
本書は、消費者が被害に遭わないためにどうしたらよいかをまとめたものですが、被害の予防・救済に
取り組む弁護士や消費者センター相談員等にとっても、その入門書として必携の書籍です。