追証計算仕様

追証(おいしょう)は銘柄によって値動きが荒くなった際に、追加で差し入れる証拠金のことです。

評価損が本証拠金額の半額を超えた場合、本証拠金額の半額相当額を追加しなければなりません。後日、評価損が(本証拠金額の)半額以内に回復した場合には返還されます。なお、評価損のことを「値洗損(ねあらいそん)」とも呼びます。

計算方法が2005年4月から改正されました。

改正前追証計算2005/3以前

建玉の評価損が、必要本証拠金の半分を割ってしまった場合、必要証拠金の半分。更に評価損が必要証拠金の全額を割ってしまった場合、必要本証拠金の全額。このように必要本証拠金の半分の金額単位で評価損が出た場合に、必要本証拠金の半分の金額で加算されます。

(例)アラビカコーヒー5枚、金10枚持っていると仮定します。

  本証拠金 買値段 帳入値段(※1) 値洗損
アラビカ(5枚) 300,000円 17,000円 16,500円 △500円 (-125,000円)※2
金(10枚) 900,000円 2,100円 2,050円 △50円 (-500,000円)※3

※1 帳入値段とは前営業日(前立会日)の終値をいいます。
※2 △500円×倍率50倍×5枚=△125,000円
※3 △50円×倍率1000倍×10枚=△500,000円

追証は商品ごとに必要になるわけではなく、全商品、全建玉の合計に基づいて必要になるかならないかが決まります。

この例では、値洗損の合計は△625,000円になり、本証拠金合計の半分(1,200,000円÷2)600,000円を超えるため、 1回目の追証として600,000円が必要となります。

このまま放置して、アラビカコーヒーが△1,000円、金が△100円値下がると、 2回目の追証、さらに600,000円が必要になります。

改正後追証計算2005/4以降

改正後は、取引所が定めた取引本証拠金基準額が基本となります。 この取引本証拠金基準額とは別に、商品取引員が定めているのが本証拠金ですが、 通常、基準額と同等か、多い金額を本証拠金として設定しています。

  • 金を1250円の約定値段で1枚買った場合
  • 商品取引所が定めている取引本証拠金基準額は1枚あたり60,000円と仮定
  • 商品取引員A社が定めている本証拠金は1枚あたり80,000円と仮定
  • 商品取引員A社が定める追証拠金は、値洗損益通算額と同額と仮定
本証拠金 買値段 帳入値段(※1) 値洗損
金(1枚) 80,000円 1,250円 1,200円 △50円 (-50,000円)※2

※1 帳入値段とは前営業日(前立会日)の終値をいいます。
※2 △50円×倍率1000倍×1枚=△50,000円

取引本証拠金基準額の半分(50%)の30,000円を超えるので、30,000円~50,000円の範囲内で、追証拠金が発生することになります。しかし、この例では、商品取引員が「追証拠金を値洗損益金通算額と同額」 としていますので、値洗損である50,000円が追証拠金となります。

さらに、その翌日、帳入値段が1,100円に値下がりしたら、

本証拠金 買値段 帳入値段 値洗損
金(1枚) 80,000円 1,250円 1,100円 △150円 (-150,000円)※3

既に預託された追証拠金:50,000円
※3 △150円×倍率1000倍×1枚=△150,000円

値洗損150,000円から、既に預託されている追証拠金50,000円を差し引いた100,000円が、本証拠金基準額の半分(50%)の30,000円の整数倍(3倍)を超えるので、90,000円~100,000円の範囲で、2回目の追証拠金が発生します。

この例では、新たな追証拠金として、100,000円を預託することとなり、合計150,000円の追証拠金を預託することになります。

上記のように2回にわたって、追証拠金が発生するのではなく、仮に一日に1,180円まで値下がりした場合、

本証拠金 買値段 帳入値段 値洗損
金(1枚) 80,000円 1,250円 1,180円 △70円 (-70,000円)※4

※4 △70円×倍率1000倍×1枚=△70,000円

取引本証拠金基準額の半分(50%)の30,000円の2倍を超えるので、60,000円~70,000円の範囲内で、追証拠金が発生することになります。

この例では、商品取引員が「追証拠金を値洗損益金通算額と同額」 としていますので、値洗損である70,000円が追証拠金となります。

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