特定売買仕様

当ソフトでは、特定売買が表示されます。これは当該取引において、どのようなことがなされているかを判断する一つの指標になります。

特定売買は、旧農水省のチェックシステム、旧通産省のMMT(ミニマムモニタリング)で採用されました。後に規制緩和で廃止されていますが、違法性を数値で判断するという事に関しては有用な指標です。

特定売買の主なものに「直し」「途転」「日計」「両建」「不抜」があります。当ソフトではこれらをマークで表示しています。

  • 直し:同日中に同銘柄を仕切って、また同じ売り買いで建てること。
  • 途転:同日中に同銘柄を仕切って、違う売り買いで建てること。
  • 日計:建玉を建てて、同日に仕切ること。(いわゆるディトレードです)
  • 両建:同銘柄で売り買い両方に玉を建てること。
  • 不抜:売買損益では利益が出ているのに手数料を差し引いたらマイナスになること。

直し(なおし)売り直し、買い直し

同日において、仕切が発生した後に、反対の新規取引(買いの仕切の場合、売りの新規。売りの仕切の場合、買いの新規)が発生した場合に直しとします。発生した仕切枚数より小さいか等しい新規枚数の場合は★マークで表され、大きい新規枚数は、☆マークで表されます。

直しは、どうせ建て直すなら、そのまま維持すればよいのに、1度仕切らせることにより、その分の手数料を徴収できるということを表したものです。

限月は考慮されず、異限月であっても同様な処理がなされます。全銘柄で出力されているものは、銘柄ごとに並び替えされますので、商品銘柄で判定されることになります。

途転(どてん)

同日において、仕切が発生した後に、同じ新規取引(買いの仕切の場合、買いの新規。売りの仕切の場合、売りの新規)が発生した場合に途転とします。発生した仕切枚数より小さいか等しい新規枚数の場合は◆マークで表され、大きい新規枚数は、◇マークで表されます。

途転は、単なる方向転換とも言えますが、この回数が多ければ買い玉を建てていて、値が下がれば売り玉に切り替え、値が上がれば買い玉に切り替えるような無定見な取引であって、手数料稼ぎの意味でしかないということを表したものです。

限月は考慮されず、異限月であっても同様な処理がなされます。全銘柄で出力されているものは、銘柄ごとに並び替えされますので、商品銘柄で判定されることになります。

直しと途転の例

代表的な例について説明します。

No日付売数買数売残 買残直し(残)途転(残)
1 99/04/20   新規   100   100    
2 99/04/21   仕切 50     50    
3 99/04/21   新規   20   70 ★(30)  
4 99/04/21 新規   10   10 70   ◆(40)
5 99/04/21 新規   20   30 70   ◆(20)
6 99/04/21   新規   20 30 90 ★(10)  
7 99/04/21   新規   30 30 120   ☆(-20)
8 99/04/21 新規   30   60 120   ◇(-10)

2行目のデータから同日売買になります。まず、3行目ののデータから。
仕切50枚から、直しの20枚を減算して残は30枚ですから黒塗り★マークです。
次の4番のデータは、途転で10枚ですから、仕切50枚から減算して40枚になりますから、黒塗り◆マークです。
次の5番のデータも途転です。20枚ですから40-20で残20枚になり黒塗り◆マークです。
次の6番のデータは直しで、残30枚-20枚で残10枚になり黒塗り★マークです。
次の7番のデータも直しです。残10枚-30枚でマイナスになり、白抜き☆マークになります。
以後、直しが同日にあってもマークはつきません。
次の8番のデータも7番のデータと同じく残20枚-30枚でマイナスにり、白抜き◇マークになります。

日計(ひばかり)

新規取引で建てたものを、同日に仕切取引している場合に日計とします。新規で建てた枚数と等しければ■マーク、新規で建てた枚数より少なければ、□マークになります。分割で仕切った場合は、□マークが表示されることになります。

1日では大した値動きでないのに手数料ばかりとるという点を表したものです。

両建(りょうだて)

新規取引が発生した際に、反対の売買枚数残があり、その残より小さいか等しい新規枚数の場合、両建とし●マークが表示されます。新規枚数が相手残より大きい場合、○マークを表示します。商品銘柄名が一致していることが条件になります。

単に損切りを勧めたのでは手数料収入にはつながらないので、その損失をくいとめるとして反対玉をたてさせ、その分の手数料も稼ぐという点を表したものです。

限月は考慮されず、異限月であっても同様な処理がなされますが、商品銘柄単位で判定されることになります。

日付 商品銘柄 限月 売数 買数 売残 買残 両建
4 99/04/25 東穀米大豆 99/06 新規   18   18 0  
9 99/04/29 東穀米大豆 99/08   新規   17 18 17
10 99/04/30 東穀米大豆 99/09   新規   5 18 22
11 99/05/07 東穀米大豆 99/07   新規   7 18 29  
12 99/05/08 東穀米大豆 99/06 新規   20   38 29

まず、9行目で売り残18枚、買い残17枚となって、先に枚数が建った売り残より、買い残が、小さいので黒塗りマーク(●)になります。

次の10行目は、売り18枚、買い22枚で、これは両建と判定される部分が1枚で、後の4枚が両建と判定されないため白抜きマーク(○)になります。

さらに11行目は買いの枚数が完全に超過しているので両建にはならなくなります。
12行目は売りで20枚入りましたから、売り38枚、買い29枚です。
売り残の38枚が、買い残を超過するのは29枚のみで残りの9枚が両建にはならず、白抜きマーク(○)になります。

不抜(ふぬけ)

仕切取引で、売買損益金で損になっていないのにもかかわらず、差引損益金がマイナスの場合に不抜とします。
売買損益金が0(ゼロ)より大きい場合は▲マーク、売買損益金が0(ゼロ)の場合は△マークで表します。
ただし不抜を1円以上で判定すると設定している場合は、売買損益金が1円以上の場合、不抜となります。

手数料も超えない利益で落玉してしまうという委託者の意思というのは通常考えられず、手数料稼ぎの意図によるものという点に着目したものです。

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